証券会社や評論家はなぜいつも強気なのか?
私が株を始めてから20年近い年月が経ち、その間、手数料の自由化・ネット取引の普及で、証券業界は大きく変わりました。しかし、一つだけ変わっていないものがあります。それは証券会社や株式評論家に相場見通しについて尋ねると、必ず強気なコメントが返ってくるところです。上昇相場の時は勿論ですが、下落相場になっても彼等は考えを変えることはありません。雨が降ろうが、槍が降ろうが常に買いと叫び続けます。
![ブル(強気)](bull.gif)
また万年強気な人、万年弱気な人もいますが、どちらも相場を真面目に考えているとは思えません。なぜなら、上がる下がるは常に二分の一の確率な訳ですから、どちらか一方を言い続けていれば、少なくとも半分は当たることになります。その当たったときに「だから言ったでしょ」なんて具合に自分の優秀性をアピールすれば良いわけですから、詐欺みたいなものです。下手に強気になったり、弱気になったりすると、毎回外すことになりかねず、ずる賢い人がそんなリスクを取るはずがありません。ちょっと言い過ぎましたかね。でも当たる外れるは別にして、相場観の変わる人の方が、真面目に相場を考えているなと個人的には思うわけです。