惑星の3体問題と経済予測

経済予測もこの3体問題と似ています。それより複雑かな? シンクタンクや内閣府の発表する経済成長率などは、彼等は微分方程式で解くのですが、そもそもこの微分方程式は、変数が3つ以上になると、上記と同じで基本的に解けなくなります。例えば労働人口・資本量でもう2つです。そこに原材料の量など入れれば、もう解けません。従って最終的に出てくる数字は、かなり主観的なもとなります。
ここで面白いのは、経済予測や企業の業績予想は担当者の上司の性格が少なからず数字に反映すると言うことです。楽観的な性格の責任者がいる会社は、良い数字を出し、慎重な性格の責任者がいる会社は、控えめな数字を出してきます。皮肉を言うつもりはありませんが、我々投資家は、予測そのものより、予測する人の性格分析を行った方がいいかもしれません。