トレードとプラシーボ効果の関係

トレードとプラシーボ効果


プラシーボ効果とは、薬理効果のないただの乳糖や澱粉でも、患者に「これは良く効く薬だ」と言って飲ませると、症状が緩和したり本当に効いてしまうことを言う。またプラシーボ効果の逆でノーシーボ効果というものがあり、「これは副作用が強い薬だ」と言って飲ませると、その副作用がより強く出現するとことを言います。

プラシーボ効果・ノーシーボ効果の詳細な解明は今だなされておらず、謎の多い現象と言えるでしょう。私は医学の専門家ではないので、詳しいことは分かりませんが、人間の自己暗示が、物理的効果を伴って身体に影響を与えてしまうのは、注目すべき現象といえるでしょう。
プラシーボ効果
プラシーボ効果からいえることは、トレードでも株は儲からない、株は危険なものという、ネガティブな暗示を持っていると、本来上手く行くものも行かなくなるのでは、ということです。

プラシーボ効果とトレードを結びつけるのは、ちょっと強引だと思いますが、心理面の作用を軽んじる理由もないと考えます。つまり、株式投資に対してポジティブな暗示を持っているAさんと、ネガティブな暗示を持っているBさんが、同じ銘柄を同じ値段で買ったとします。暫くして買値から3%下がったらどうなるでしょう? 株は儲からないと自己暗示にかかっているBさんは、「やっぱりこんなもんだよ」と怒り出し、まだしなくてもよい損切りをしたり、損切りしなければいけないのにもう株価を見るのはやめようと現実逃避に走ることでしょう。一方、ポジティブなAさんは冷静に現状を分析できる心理的余裕が担保されていることでしょう。

負の感情(暗示)が負の結果を呼び寄せてしまうと言うのは、単なる偶然ではなく、ある意味必然なのかも知れません。




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