認知バイアスの一種、アンカリングの研究

アンカリング(高値覚え・安値覚え)


アンカリングとは、認知バイアスの一種であり、アンカー(自分の知っている物事や数字)を起点にしてバイアスをかけてしまうことを言う。アンカーは錨のこと。


例えば、隣の家のご主人Aさんの給料を推測して欲しいと言われたとしよう。ちなみにAさんの給料は30万円である。これを両隣に住む給料が100万円のBさんと、給料が10万円のCさんに質問する。すると給料の多い人はBさんは50万円ぐらいだろうと多めに見積もり、給料の少ないCさんは20万円ぐらいだろうと少なめに見積もる傾向にある。
アンカリング調整
人間が何かを推測するときは、まず自分が知っている物事や数字を起点に考えるのが普通である。このプロセスをアンカリング調整という。上記の例だと、給料の多いBさんは、自分の収入を起点に考えるので高いアンカーに基づいて多めに見積もってしまうのである。このアンカリングは直接関連性のないものにまで無意識のうちに入り込むことが実験で確かめられている。

アンカリング株式投資におけるアンカリングと言えば、高値覚え、安値覚え、ではないだろうか。100円の株が500円に値上がりしたりすると、ずっと前から100円という値段を見てきた人からすると有り得ない株価であり、手が出ないどころか空売りしたくなる人もいるだろう。逆にずっと1,000円だった株が200円に値下がりすると、これは安いと思い、それだけで飛びつきたくなるし、既に買っていた人はナンピンで対処するかも知れない。本来、重要なのは会社がどう変わったかと云うことで、株価ではないはずです。それが分かっていても、無意識のうちに以前の株価をアンカーにして考えてしまうのが人間です。投資家はアンカリングに縛られていないか常に確認が必要と言えます。




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