損失を抱えてしまった投資家の心理状態

負けている投資家の心理状態を読む


損失を抱えた投資家心理は興味深い。例えば25日移動平均線を株価が下回れば、直近で買った人の多くが含み損を抱えたと言うことであり、更に株価が移動平均線から下方に乖離すれば、更に多くの人が含み損を抱えたことになります。テクニカル分析を否定しても、この事実は否定のしようがありません。損失を抱えた投資家心理と言うのは、人さまざまですが、怒り、失望、恐怖と言うものが支配的になっています。


損失を抱えた投資家を3タイプに分けると以下のように分類できる。

①この辛い状況から一刻も早く抜け出したいと損切りをする人。
②現実逃避をして嵐が通り過ぎるのをひたすら待つ人。
③負けを受け入れることが出来ず、資金が続く限りナンピンして回復を待つ人。

そもそも人間というのは、株に限らず嫌なことは先送りする傾向がありますから、多くの個人投資家が最初にとる選択肢は②か③だと思います。株価が短期間の値幅調整で終われば②、③の人は耐えられますが、値幅調整にプラスして時間(日柄)調整をされると、次第に耐えられなくなります。何故なら人間は短期間のストレスには耐えられますが、先の見えない長期のストレスには耐えられないからです。また信用取引をやっている場合などは、精神的に耐えられなくなる前に、追い証などで資金的にショートする人も出てくるでしょう。従って調整が長引くと次第に①に収束してくることになります。

上昇相場にしろ、下落相場にしろ、相場の最終局面(天井・底値圏)では、トレンドの勢いにプラスして、損を抱えている投資家の最終的な投げが出るので、出来高を伴ってチャートは鋭角的な上昇または下落を描いて相場が終了します。

相場と言うのは、常に買い手と売り手の攻めぎ合いで成り立っており、その均衡がどちらかに破れたとき、トレンドが発生し、一方が完膚なきまでに打ちのめされると言う性質を持っています。その様なとき、儲かっている投資家の行動心理などはどうでもよく、損失を抱えている投資家の行動を読むことが重要になります。自分が有利な方に付き、弱っている相手を攻めるのは、相場の鉄則ですが、相手が白旗を上げたと見たときは、ポジションを逆転するなど、常に負けている投資家の立場に立って相場を見ると、自ずと取るべき行動が見えてきます。




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