自分が株を買うと下がり、自分が売ると上がるのは何故か?

自分が買うと下がるのは何故か?


なんで?「ちくしょう! なんで俺が株を買うと下がるんだ」と言う経験は誰でもしていることでしょう。買った途端に下がりだすと、俺はなんて運が悪いんだと嘆きたくなる気持ちも分かります。

自分が買うと下がるという被害妄想は、そもそも個人投資家の大部分がいわゆる逆張り投資家で、下落トレンドの銘柄の方を好んで買う傾向があるからです。下落トレンドの途中で買えば、運に関係なく買った時点から下がる確率の方が高くなるのは必然です。
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では、自分が売ると上がるという現象は何故なんでしょう? これも簡単に説明がつきます。含み損を抱えた投資家は、株価が下がってゆく過程では、なかなか売ることができず、この損がなくなったら売ろう、せめてこの損失が半分になったら売ろうと考えいます。そして実際に株価が戻ってくると、ヤレヤレとばかり売ってきます。しかし、今度は上昇トレンドの途中で売る訳ですから、自分が売った後も上がり続ける確率が高くなります。「ちくしょう! なんで俺が売ると上がるんだ」と怒っても株価は上がってゆきます。

ここまでは、個人投資家の習性からいえる確率の話です。そして多くがこのパターンに嵌っているだけで、運は”それほど”関係ありません。”それほど”と書いたのは、株は麻雀やポーカーのように、幾ら経験を積んでも排除することのできない、運というものに左右されることがあるからです。上昇トレンドの株を買っても、後から振り返ってそこが何年来の、ど天井だったなんてこともあるでしょうし、買った翌日に会社が大きな不祥事を出すこともあるでしょう。逆に下落トレンドの株を買っても、たまたま買ったところが大底だったなんてこともありますし、翌日にM&Aで急騰なんてこともあるでしょう。インサイダーでもないかぎり、これは運としか言いようのない部分です。ちょっと論点がズレてきましたが、自分が買うと下がる・自分が売ると上がるという人の多くは、必然的にそうなるトレードをしているからです。ただし、株は運という要素も無関係ではありません。




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