比較行動学~投資家の刷り込み

投資家の刷り込み



刷り込み行動比較行動学で刻印づけ(刷り込み)と云うのがあります。これはアヒルなどの生まれたばかりの雛が最初に見た動くものに追随反応を示す行動様式を云い、非可逆性(永久に消えない)をもつものを云います。

初めて株を売買することになった投資家も、生まれたばかりの雛みたいなものですから、最初にみた株式市場の状態がその後の意思決定に少なからず影響を与えるのかも知れません。1990年のバブル崩壊、2000年のITバブル崩壊直後に株を始めた人は、とにかく株は下がると云う印象を強く受けたと思います。また実際にこの時期に空売りで利益を上げたとしたら、株は売れば利益になると云う刷り込みが完成します。このような人は上昇相場になっても売りから入りたがり、大きく踏まれることになります。

逆に上昇相場で株を始めた人は、株は騰がるという刷り込みが出来ていますから、下がれば押し目買いと言ってナンピンを繰り返します。そして下落相場になっても買いと云う考えは変わりませんから、こちらも大きな損害を出します。

株はトレンドが上向きな時は買いから入れば利益になるのは当たり前、トレンドが下向きなときは売りから入れば利益になるのは当たり前です。しかし、最初に受けた印象または成功経験からスイッチングが出来ず利益を吐き出してしまいます。自分が株を始めた時期を確認し、変な刷り込みが形成されていないか確認してみるのもいいでしょう。




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