損失は幾らまで許容されるのか
人はネガティブな出来事を過小評価する傾向にある。投資に失敗して、元本を大きく毀損しても「大丈夫、たいしたことはない」すぐに取り戻せると自分を慰めるが・・・
損失を取り戻すには
損失額 |
回復の為の利益 |
5% |
5.3%の利益 |
10% |
11.1%の利益 |
15% |
17.5%の利益 |
20% |
25%の利益 |
25% |
33%の利益 |
30% |
42.9%の利益 |
40% |
66.7%の利益 |
50% |
100%の利益 |
60% |
150%の利益 |
75% |
300%の利益 |
90% |
900%の利益 |
上の表は失った金額を取り戻すのに、幾らの利益を上げなければならないかを記したものです。説明するまでもないですが、取引で5%の金額を失えば、その分元金が減少するので、次の取引で5%の利益を上げても元金の回復には至らないことを意味しています。
もし一回の取引で30%失えば、次の取引で42.9%の利益を上げてもトントンにしかならないのです。中には仕手株で一発当てれば簡単だよと言う人もいるかも知れないが、42.9%の利益を上げることが、どれほど大変かは投資をしている方なら分かるはずです。それ以上の損失になると、余程の幸運にでも恵まれない限り、回復は不可能と言ってもいいでしょう。しかも、その間に負けるトレードは無いと仮定してである。
上の表から言えることは、一回の取引の損失額は5~10%が限界ではないかと言うことです。しかし、これでもかなり甘いと言わざる得ません。株式投資で連続して負けることはよくあることです。5%でも7回連続負ければ、ほぼ回復不能になってしまいます。ロスカットは早めに行うに越したことはありません。